鹿屋野姫神(かやのひめのかみ)

<テーマ>

野に茂るカヤに関する俗信に、カヤの箸でご飯を食べるとお腹にい

いとか、秋にはカヤの箸を作って神さまにささげるといったものが

あります。また、夏越の大祓いに茅の輪をくぐって厄払いをする

神社や稲の育成を願う関西の「青祈祷」や、関東の「新箸」といっ

た農耕儀礼にも通じます。こういったカヤに対する信仰をみると、

古くからカヤには野に満ちる生命力が宿っていると考えられてきた

ことがわかります。枯れたカヤも強靭な茎で、長持ちする材料とし

て古くから屋根を葺く材料として用いられていました。そうした

人間との関わりからカヤノヒメ神は本来、実用的なカヤの精霊とし

ても考えられてきました。別の呼び名で草野(かやぬ)草祖

(くさおや)とあり、またノヅチは野津持(のつもち)の意味であ

り野の緑をつかさどることを表しています。カヤノヒメ神は野の緑

すべてを支配していることから、私達の食卓の上がる漬物やタバコ

の守護神としても祀られています。特に漬物は私達日本人の食卓に

欠かせないもので、白菜、大根、きゅうりなど様々なつけものを

与えてくれるのがカヤノヒメ神とされます。漬物の祖神として信仰

されている神社に萱津神社があります。また、タバコの産地には

農耕生産に関わる神々とともにカヤノヒメ神を祀るところも多いそ

うです。

カヤノヒメ神は、野の神 漬物の祖神

 

<ご利益>

漬物 タバコ栽培 家屋守護 農業・紙業・染物業守護

<神社>

タバコ神社(福島県田村郡)

加波山タバコ神社(茨城県桜川市)

萱津神社(愛知県海部郡)

大岩戸神社内のタバコ神社(鹿児島県いちき串木野市)